ポータルサイトへの掲載停止措置

いつの時代になっても不動産業界で尽きないのがおとり物件です。

紙の媒体主流だった頃も、インターネットが主流の昨今も悪質な手口はなかなか減りません。

先日、大手ポータルサイト(スーモ・ホームズ・アットホームなどなど)が悪質なおとり物件を掲載した会社は掲載停止措置を行う事を発表しました。

そして今年、42社の不動産業者についてポータルサイトへの掲載措置に踏み切ったというニュースです。

おとり物件とはどのような物件なの

まずおとり物件とはどのような物件の事を言うのでしょうか。

首都圏不動産公正取引協議会では、おとり物件を以下のような3種類で定義しています。

①物件が存在しない。架空の物件

②契約済みで取引のできない物件

③貸す意志がない物件

としています。

つまり購入も賃借もできない物件情報をインターネット上に掲載をしているという事です。

その他にも、実際よりもよく良く見せる為に好条件の立地や設備をしるしている『不当表示』もあります。

『不当表示』の場合には景品表示法違反による、警告や違約金賦課などの措置があります。

掲載されたおとり物件について

おとり物件の業者処分

ポータルサイトに記載されたおとり物件・不当表示としては以下のようなものがありました。

  • 契約済み物件を2年間も掲載
  • 家賃77,000円を65,000円と表示
  • ペット飼育不可の物件をペット相談と表示
  • 角部屋ではないのに角部屋と表示
  • 築年数が50年以上のものを築28年と表示

などが挙げられていますが、ほんのごく一部ではないでしょうか。

もっと酷い広告を目にする事は多くあります。

おとり物件を掲載して不動産業者はどうするの

おとり物件を掲載して不動産業者はどのような事をするのでしょうか。

多くの場合には、おとり物件をご覧になられてお問合せくださいましたお客様に他の物件を紹介するという事が多いようです。

掲載されていたおとり物件を例に挙げると、契約済みの物件を2年間も掲載していたということはとても条件がよく希少性のある物件だったのかもしれません。

そのため、お客様からのお問合せ数は相当だったのではないでしょうか。

お問合せいただいたお客様に対しては、おとり物件は成約してしまったや売却をやめてしまったなどと説明をし他の物件を斡旋するのです。

当社のお客様ではこんなこともありました

新築一戸建てをお探しになられていたお客様です。弊社でエリア内の多くの新築一戸建てをご紹介させていただいておりました。

某ポータルサイトに掲載されている新築一戸建てを不動産のオオタニで紹介して欲しいとご相談をいただきました。

ポータルサイトには、完成済みの文字が記載されておりましたが、写真は施工例の写真ばかりが掲載されています。

この物件について、掲載エリアをくまなく歩き回り探しまわりましたが見当たらず。

お客様には物件がみつからず、お役に立てず申し訳ないのですが掲載している会社に住所等を問い合わせてみてくださいと伝えました。

お客様は、掲載をしている不動産会社に問合わせをし住所を伺ったところ、

『担当がいないのでわからない』

『来店すれば教える事ができる』

という回答だったそうです。

いざ、その不動産会社に訪問すると既に成約済と伝えられ、近隣の物件を紹介されたそうです。

掲載された物件の住所を尋ねても成約済みの為教えれることが出来ないと言われたそうです。

その物件は、その後も2ヶ月ほど掲載中でした。

所見

インターネットが普及しこのような不動産業における広告違反が多くなってきております。

最近では、おとり広告や重複する物件の掲載、お問合せ後の過激な電話営業などに嫌気がさしポータルサイトで物件を探すのが疲れてしまったというお客様もいらっしゃるようです。

最近では多くの不動産会社が自社のホームページなどで正確な情報発信と公開、そして日々の物件の確認作業や更新業務を行っている会社が増えております。

ちょっと気になる物件の住所を問合せした際に、しつこく名前や住所を聞き出されたり来店をうながされるような場合は注意が必要かもしれませんね。