住宅ローン金利動向平成29年5月
住宅ローンの金利が下がりました!!
2017年5月の住宅ローン金利は、前月より低下しました。これは日本国籍が、連動する米国債の金利低下の影響を受け、住宅ローン金利に反映されました。ここ数ヶ月金利を上げ続けていただメガバンクが久々に住宅ローン金利を引き下げたのは良いニュースです。ちなみに米国債の金利はここに来て下げ止まりを見せておりますので、これ以上の金利低下を見込むのは難しいでしょう。またもう1点注意しなければいけないのが北朝鮮情勢です。万一米朝がぶつかれば日本も無傷という訳にはいきません。株価の乱高下はもちろんですが、国債金利も大きな変動が予想されるため、このタイミングで住宅ローンの切り替えが発生する方や借り入れ(借り換え)を行う場合、条件が不利になる可能性が高いでしょう。
各社の住宅ローンの金利動向をチェックしていきます。ユーザー調査で、最も高い評価を受けている住信SBIネット銀行は、10年固定金利を除く、ほぼ全ての金利を引き下げています。利便性が高い評価のソニー銀行は、前月に引き続き、全ての金利帯で金利を引き下げています。メガバンクのみならず、日本全体の住宅ローン金利の指標となっている三菱東京UFJ銀行は、変動金利を据え置く一方で、全ての固定期間の住宅ローン金利を引き下げています。次に人気を誇る三井住友銀行も、同様で、変動金利を据え置く一方で、固定金利に関しては住宅ローン金利を引き下げました。みずほ銀行に関しても同様の動きとなっており、2017年5月はメガバンクが足並みをそろえた形になりました。
今月の金利の動向を総括すると、金融機関各社が総じて金利を引き下げる珍しい月になりました。5月も日銀は政策を据え置くことが予想されます。重要になるのは日本の政策動向ではなく、米国の長期金利の動きと米朝関係でしょう。新規で住宅の購入を予定している方は5月に関しては慎重に考え、住宅ローンの利用を控えても良いかもしれません。その一方で借り換えを検討している方は、今月がここ最近最も金利が低い月であることは間違いありません。タイミングとしては絶好の機会と言えるでしょう。