住宅ローン金利動向平成28年11月
今月の住宅ローン金利は、ここ数か月の金利変動とはうって変わり、落ち着いた金利推移となりました。
「イールドカーブコントロール」の状況次第では、金融政策はしばらく据え置かれる可能性が高いでしょう。
金融政策が変わらないという事は、金利が大きく変動する可能性も低くなります。
大きな相場変動の材料として米国の大統領選挙になります。
これが波乱なく通過する場合、年内は安定的に金利が推移する可能性が高いでしょう。
一方で国土交通省が発表した不動産価格では戸建てがマイナス、マンションに関してはプラスとなっていますが、取引件数に関しては明らかに減速しています。
住宅の販売が減速すると、住宅ローン利用者の確保が難しくなるため、金利を引き下げたる可能性があるので、今後の金利動向には注目しましょう!
各社の住宅ローンの金利動向をチェックしていきます。
ユーザー調査で、最も高い評価を受けている住信SBIネット銀行は、金利を据え置きましたので金利の低さは他の住宅ローンと比較しても魅力ある水準と言えるでしょう。
月中に翌月の住宅ローン金利がわかる利便性の高さが高い評価を獲得しているソニー銀行ですが、中期金利と長期金利を引き下げました。
フラット35と比較しても魅力的な水準でサービスを提供しています。
メガバンクのみならず、日本全体の住宅ローン金利の指標となっている三菱東京UFJ銀行は、長期金利の代表格である30年固定金利を引き下げる一方で、他の金利に関しては据え置きました。
三菱東京UFJ銀行に次ぐ人気を誇る三井住友銀行は全ての金利を据え置き、前月に開いた長期金利の差は少し埋まりました。総括すると、日銀の政策が据え置かれたこともあり、多くの金融機関が状況を見守る様子見の月になったと言えるでしょう。
その一方で日銀の黒田総裁は長期金利はもう少し上がっても良いと発言するなど、金利のトレンドに関しては上方向を意識する必要があるとも言えます。
現在の金利水準が歴史的に見ると、圧倒的に低い水準にあることは間違いありません。
住宅ローンを検討している方にとって、今が良いタイミングであることは間違いないでしょう。