住宅ローン金利動向平成28年12月

12月の住宅ローン金利は、米国の国債金利が大きく上昇したことを受け、日本国債も連動し、前月と比較すると一部住宅ローン、一部金利帯を除き、上昇する結果になりました。

12月には米国のFOMCで金利が引き上げられる可能性が極めて高く、その結果、再度金利が上がるのか、材料出尽くしとして逆に金利が低下するかで、日本の住宅ローン金利も大きな影響を受けそうです。

米国の新しい大統領が決まり、11月後半から、世界中のマーケットが波乱の展開となっていますが、不動産市況を見ると悪いことばかりではありません。

今後インフレ期待が高まると不動産価格は基本的に上昇することが予想されますので、不動産を購入する場合のハードルが上がります。

住宅購入を検討している方は、不動産価格や住宅ローン金利が本格上昇する前に、決断したほうが良いかもしれません。

各社の住宅ローンの金利動向をチェックしていきます。

ユーザー調査で、最も高い評価を受けているSBIネット銀行は、変動金利と固定金利2年、3年を据え置く一方で、中期・長期の住宅ローン金利に関しては若干引き上げています。

月中に翌月の住宅ローン金利がわかる利便性の高さが高い評価を獲得しているソニー銀行ですが、ボリュームゾーンの変動金利と固定金利に関しては据え置きましたが、それ以外の金利帯は軒並み上昇しています。

メガバンクのみならず、日本全体の住宅ローン金利の指標となっている三菱東京UFJ銀行は、3年、30年の金利を引き上げる一方で5年、10年の金利は据え置きました。

12月を総括すると、日銀の政策は据え置かれたものの、世界経済のトレンドとして金利が上がる結果となりました。

日銀は長期金利はもう少し上がっても良いと発言しており、今後も上方向を意識する必要があると言えるでしょう。

住宅の購入を検討している方は、世界経済の動向次第では、今後大幅に金利が上昇する可能性があることも視野に入れなければいけません。

一方で現在の金利水準は、過去と比較すると、まだ圧倒的に低いです。

住宅ローンを検討している方は、少し早めに行動することが大切です。