住宅ローン金利動向8月号

金利が上昇傾向にはいりました

2017年8月の住宅ローン金利は、多くの金融機関が中期から長期金利を中心に金利を引き上げました。

その一方でネット銀行などの一部は、金利を引き下げるなど、各社の対応が分かれた月になりました。

住宅ローン金利に影響を与える世界経済の動向を見ていくと、米国の国債の金利が大きな動きを見せ、日本も米国債とほぼ同じ値動きをしており、この動きが金融機関各社で対応が分かれた要因の一つで、今後も金利は上昇するでしょう。

各社の住宅ローンの金利動向をチェックしていきます。

ユーザー調査で、最も高い評価を受けている住信SBIネット銀行は、変動、固定問わず、全ての金利を据え置いています。

変動金利及び全ての期間の固定金利を据え置きました。 月中に翌月の住宅ローン金利がわかる利便性の高さが高い評価のソニー銀行ですが、変動金利を据え置く一方で、短中長期関わらず金利を引き上げました 。

4メガバンクのみならず、日本全体の住宅ローン金利の指標となっている三菱東京UFJ銀行は、動及び3年固定金利に関しては据え置きましたが、ほかの金利帯に関しては引き上げに動いており、総じて金利がアップした月と言えるでしょう。

次に人気を誇る三井住友銀行も、変動金利のみ据え置き、他の金利帯は総じて引き上げており、みずほ銀行に関しても同様の動きを取っていることから、今月はメガバンク横並びの月だったと言えるでしょう。

今月の金利の動向を総括すると、変動と短期金利を除き、総じて金利が上昇した月と言えます。

今後も日銀が金融政策を変更する可能性はゼロに等しいため、米国や欧州の金利動向に左右されることになるでしょう。

米国にせよ欧州にせよ、出口戦略が議論されるようになると、金利が急騰し、これは日本も例外ではなく、万一日銀が出口戦略に触れるようなことがあれば、金利は間違いなく大幅に上昇するでしょう。

新規購入を予定している方も住宅ローンの借り換えを検討している方も、今は良いチャンスと言えるかもしれません。

住宅ローンを利用する際はきちんと返済計画を立て、総返済額で考えることが重要ですので、最適な住宅ローンを選びましょう。